「Conversation with my Dear」 page 5

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ブレットの髪が、くすぐったい。
ブレットの息が、くすぐったい。

ここからじゃ顔が見えないや・・・もう、ねちゃったかな?


「・・・ゴー」
「ん?何だ?」

「重くないか?」
「んー、ちょっとな・・・でも、ヘーキだよ」


「・・・ゴー」
「・・・何?」

「・・・なんでもない」
「何だよそれ、変なのー」


俺の胸に顔を押し当てたまま、ブレットは動かない。
耳をぴったりつけて、俺の心臓の音を聞いてるみたいだ。

今まで見てきた、どのブレットとも違う。
初めて見るブレット。

ブレットって、何だろ・・・
ヤな奴なのに、いい奴だし、
一緒にいるとドキドキして落ち着かないのに、安心したりもする。
ブレットって・・・




次の日から、ブレットはいつも通りだった。
いつもみたいに笑って、いつもみたいに自信満々で。

それから、しばらくして・・
ブレットは凄く嬉しそうに、
『マムが昨日、退院した』
って、こっそり教えてくれたんだ。

End.
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