「Lupo che non ha Nome」 page 3

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そのすぐ後・・・
アイツのチームのメンバーが走って来て
俺の手から必死でアイツを奪い取った

アイツは俺の事を知ってしまった
俺の手が、どんなに汚れているかを


魔法が解けるのは思っていたより早くて
そして、終わりは呆気なかった

終わったはず・・・だった


「知ってるよ、そんな事」


思いもかけないアイツの言葉

アイツは最初から俺の正体を知っていて、
それでも、あんな風に俺に接したのか?
この俺に微笑みかけ、
そして、この手をとったのか・・・?

アイツは、ただのお坊ちゃんじゃない
頭もいいし、レーサーとしての実力だって高いだろう

だから、なおさらアイツの真意が分からない
理解できなかった


「ぼくにも分からない・・・ただ」

「観客席で見かけた君の目が、凄くキレイで・・・」



「さみしそう だったから―――」

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「Lupo che non ha Nome」・・・Wolf who has no Name(伊)